「このまま年度末まで続けられない…」「今すぐにでも辞めたいけれど、年度途中で辞めるのは大丈夫?」
保育士の仕事は、体力的・精神的に負担が大きく、年度途中でも退職を考える人は少なくありません。しかし、年度途中の退職は園や保護者、同僚への影響が大きいため、慎重に進めることが大切です。
本記事では、年度途中での退職を考えたときにやるべきことを解説し、円満退職を実現するためのポイントを紹介します。
1. 年度途中で退職を考える理由とは?
年度途中での退職を決断する背景には、さまざまな理由があります。
① 過酷な労働環境
「毎日の長時間労働で、体力的に限界を感じています…。」
ブラック保育園では、過剰な残業や休憩なしの勤務が常態化していることがあります。
心身ともに限界を感じたら、退職を検討するのは自然なことです。
② 人間関係のトラブル
「園長や主任との関係が悪く、毎日職場に行くのが苦痛です。」
パワハラやモラハラ、同僚との不和など、人間関係のストレスが退職の大きな要因となることがあります。
③ 体調不良やメンタルの不調
「ストレスで体調を崩してしまい、仕事を続けるのが難しい状態です。」
無理を続けると、健康を損ねてしまうこともあります。
特にうつ症状や過労による体調不良がある場合は、退職を前向きに考える必要があります。
2. 年度途中で退職を決断したらやるべきこと
① 退職時期を決める
退職の意思が固まったら、まずいつ退職するのかを決めましょう。
- 退職の意思は1〜2ヶ月前には伝えるのが理想
- できるだけ引き継ぎがスムーズにできる時期を選ぶ
② 退職理由を整理する
園に退職を伝える際、退職理由を明確にしておくとスムーズです。
- 体調不良:「体調が悪化し、医師からも休養を勧められました。」
- 家庭の事情:「家庭の事情で、仕事を続けることが難しくなりました。」
- 転職:「自身のキャリアを見直し、新たな道に進むことを決めました。」
本音で「人間関係が悪い」「給与が低い」と伝えるのはトラブルの元になるため、なるべく前向きな理由を伝えることが重要です。
③ 退職の意思を伝える
退職を決めたら、まず園長や主任に報告しましょう。
- 直接会って伝えるのが基本
- メールやLINEではなく、正式な場を設ける
- 退職願を提出する
例文:
「突然のことで申し訳ありませんが、◯月◯日をもって退職させていただきたく存じます。
体調不良(または家庭の事情など)により、今後の業務を続けることが困難となったためです。
園にご迷惑をおかけしないよう、引き継ぎをしっかりと行います。」
④ 引き継ぎの準備をする
円満に退職するためには、業務の引き継ぎをしっかり行うことが大切です。
- 子どもの情報(性格・好きな遊び・健康状態など)をまとめる
- 行事やスケジュールのメモを残す
- 次の担当者がスムーズに業務を引き継げるようサポート
⑤ 退職届を提出する
退職の意思が受理されたら、正式に退職届を提出しましょう。
退職届の例文:
退職届 私事ではございますが、一身上の都合により、◯月◯日をもって退職いたします。 在職中は格別のご指導を賜り、誠にありがとうございました。
3. 円満退職のためのポイント
① 突然辞めるのは避ける
急な退職は園や保護者に混乱を招くため、最低でも1ヶ月前には意思を伝えることが望ましいです。
② 感謝の気持ちを伝える
辞める際は、園長や同僚、保護者に感謝の気持ちを伝えましょう。
③ 退職後の生活も考えておく
退職後のキャリアや生活をしっかり考え、転職先や貯金の計画を立てておくことが大切です。
まとめ:計画的に退職を進めよう
年度途中の退職は慎重に進める必要がありますが、無理をして続けることが必ずしも良い選択とは限りません。
- 退職の意思は1〜2ヶ月前に伝える
- 退職理由は前向きな内容にする
- 引き継ぎをしっかり行い、円満退職を目指す
自分の健康と将来を大切にし、最善の選択をしていきましょう。